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工事現場でのパネル倒壊事故 東京日本橋

      2015/05/30

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先日、このような事故の記事が掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。

日本橋人形町パネル倒壊事故 歩行者1名死亡
(平成26年8月21日)


事故の経緯としては、次の通りです。

道路に接した街中の工事のため、工事現場はパネルで囲いをしていました。
工事にあたり、地面に敷いた鉄板を引き抜く必要が出てきましたが、鉄板がパネルの下にありました。
そのためパネルの支柱が邪魔になったので、全て引き抜いたところ、道路側に倒壊しました。
ちょうどその時通りがかった男性の上に倒れこみました。男性はすぐに引き出されましたが、亡くなりました。

作業手順では支柱は1本ずつ引抜き、一旦柱を戻してから、別の柱を引き抜くとしていました。
しかし作業員が一度に全て抜いてしまったため、支えをなくした所に、風が吹き、歩道側に倒れてしまいました。


事故の型は「倒壊」で、起因物は「仮設物」ですね。

直接的な原因としては、作業手順を守らず、パネルを支えのない状態にしたことです。
なぜこのような事態になったのか?

当初、現場監督は作業員が手順を守らなかったと言っていましたが、その後工期が迫っていたため、一度に引き抜くように指示をしたと供述内容が変わったようです。

工期間近で、少しでも早く仕事を終わらせたいという焦りが、作業手順のショートカットにつながったようです。

仕事のショートカットは命のショートカット。
なんて、小恥ずかしいので言いませんが、時間を惜しんで、結果亡くなった方がいらしたのは、とても悲しく思います。

今回の事故では、警察や労働基準監督署の捜査が継続していると思います。

詳細については、分からないのですが、他の事故事例を参考に、事故の原因を検討してみると、次のようなことが考えらるのではないでしょうか。

1) 不当な指示。

2) 倒壊予防措置をとっていなかった。

3) 安全管理が適切でなかった。

4) 倒壊の恐れのある箇所を立入禁止にしていなかった。

5) 誘導員等を配置していなかった。


実際のところは、様々な事情があるでしょうけども、ニュースから推測できる範囲で検討してみました



この事故は、倒壊事故ですので、類似事故をもう1件見てみたいと思います。

参考にしたのは、厚生労働省の労働事故事例です。

事例「ブロック塀解体中に塀が倒れ下敷きになる」
簡単に事故内容をまとめます。

この事故は、ブロック塀の解体作業中に発生しました。
作業内容は、駐車場の周囲にコンクリートブロックを10段積んだ高さ約2mの塀のうち上の6段を撤去し、下の4段(約80cm)を残すものでした。
作業員2名で、4段目と5段目の間のコンクリートを水平に壊し、中の鉄筋を切断していました。
次いで垂直にも切れ目を入れ終えた後、1人が塀の反対側に回り、縦の切れ目部をハンマーで叩いたところ、ブロック塀が倒れこみ、倒れこんだ側にいた被災者を下敷きにしました。


事故の方は「倒壊」です。起因物は「建築物」ですね。

パネルの事故とは若干、状況は異なりますが、類似した事故だと言えます。

一方に崩れる可能性のあるブロック塀の両側で作業するなど、作業方法に問題があります。
ハンマーで叩いたのも倒そうとしたのではなく、おそらく切れ目を完全に分離させようとしたのだと思います。
倒れこんで、同僚を下敷きにするなんて想像もしていなかったでしょう。

大丈夫だろうというのは、事故のもとです。
車の運転でも、「だろう運転」はダメだと教わりますね。「かもしれない運転」にしよう。
労災が起こる現場でも同様のことが言えます。

この事例から、事故防止のために活かせることは、次の通りです。

1)作業計画を定めて、作業すること。

2)危険な作業なので、作業指揮者を配置し、指示させること。

3)倒壊防止措置を取ること。

4)安全管理を行うこと。


建設業、製造業、運送業など、重量物を扱う仕事はたくさんあります。
重量物の下敷きになると、とてもじゃないですが、無事ではすみません。

日常的に扱っているものだと、その重さ、危険さは忘れがちになりますが、荷物の重さは命の重さという感じで、慎重にしていきたいですね。

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