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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

年度のはじめは、振り返りを

      2015/05/30

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4月は年度初めです。
新入社員が入社したり、異動があるなど、変化があります。
多くの会社にとっても、4月を1年のスタートとしているのではないでしょうか。

4月からスタートということは、3月までの旧年度について、一旦締めて、整理しておっくと、改善などに役立ちそうです。

整理することには、業務上のこと、経理上のことだけでなく、安全や事故防止に関することも含みたいところです。

ところで、安全や事故防止について整理するのは、何かの役に立つのでしょうか?

ご心配なく。ちゃんと役に立ちます。
少なくとも、同様の危険について、原因と対策を社内で共有できます。
共有すると、今後の安全活動に組み込むができるのです。

ほんの1つ2つ安全活動にプラスするだけでも、事故を防ぐ可能性はグッと高くなるはずです。
少なくとも、こんな危険があると知るらせることだけでも、大きな意義あります。

仕事をしていると、誰しもが何かしら危ないと感じる経験があると思います。
製造業や建設業などであれば、身近に危険要素がある仕事であれば、特に危険を感じる機会も多いのでと思います。

身近で死亡や大怪我になるという事故は、少ないでしょう。
しかし、休むほどではないが怪我をしてしまうことや、一歩間違えたら事故に鳴っていたという経験なら、結構多いのではないでしょうか。

怪我に至らないけど、危ないと思った経験。
これらは、ヒヤリハットと呼ばれます。

ヒヤリハットとは、ヒヤリと汗をかいてしまうような体験や、もう一歩間違えたら危ないところだというようにハットする体験のことです。

階段で足を滑らせ、危うく転げ落ちそうになったが、手すりにしがみついて、事なきを得たというような体験が、その一例といえます。

ヒヤリハットとは、作業者個人個人の体験になります。
本人にとっては、血の気が引くようなこともありますので、今後同じような状況では気をつけようという気にさせてくれます。

しかし、個人の体験だけにしてくのは、もったいない。

できるだけ、共有して、他の人も同様の状況で気をつけるようにしてあげたいものです。

ヒヤリハットは、体験したことを、話し、共有することで、財産になるのです。
話のネタとしての財産から、多くの人の事故防止の財産にすることができるのです。

しかもよく見知った人の身に降りかかったことですから、聞き手も我が身に置き換えて、受け取りやすくなります。

これは、ニュース番組などで交通事故の報道を見るよりも、顔見知りが交通事故を起こしてしまったら、自分も運転に気をつけようというきになるのと同じ心理が働くのかもしれません。

ましてや同じ仕事をしている同僚の話であれば、とてもリアルに、そして状況を生々しく感じられるのではないでしょうか。

ヒヤリハットの共有は、安全活動として効果があるのです。

公共工事であれば、自治体のスケジュールに合わせ、3月が工期という仕事が多いはず。
そのため、3月いっぱいは、忙しさのピークになっていたことでしょう。

4月は、それらの工事の多くが完了しているはず。
まだ仕事の内容などが、鮮明に残っている段階なので、ヒヤリハットも出て来やすいのではないでしょうか。
時間が経つと、どうしても忘れてしまいますので、今がある意味チャンスです。

私の場合、3月までの仕事でヒヤリと感じたのは、下請け業者が少人数で重量物を運んでいる時に、倒れそうになっていたことと、活線を無防備に触っていたことです。

これらはコラムでも書いたのですが、重量物の件は、上位請負会社に、怒られてしまいました。

話のネタの1つにもなりますが、気づいたことを話し、まとめると体験が知恵になります。
もちろん、私の体験は、みんなに話しています。

鉄は熱い内に打てと言います。
記憶も鮮明な内に、話し共有すると、生々しく伝わります。

ヒヤリハットは、本人が感じた怖さを、聞く人に伝えることです。
そのためには、生々しく伝えることが大事。
聞く人が怖いと感じたら、記憶に残り、同じことは避けようとするでしょう。

幸い事故なく1年を過ごせたとしても、実は一歩間違えれば、事故になっていたということもあるはず。
3月までの仕事を締め、整理し、まとめることは、さらなる危険防止、事故予防につながるはずです。

年度初めの今こそ、安全意識を高めるのに、いいチャンスではないでしょうか。

また、私のブログでも、ヒヤリハットはお話にして書いているものがあります。
こちらもぜひご覧ください!

ヒヤリハットシート

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