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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

労働安全コンサルタント試験合格の勉強法

      2015/05/30

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先日、労働安全コンサルタントという資格試験に合格しました。

労働安全コンサルタントとは初耳という方も少なくないと思います。
簡単に言うと、事業所の診断をしたり、安全計画を作ったりするお手伝いをします。

法律の専門家が弁護士、税の専門家が税理士、工業技術のエキスパートが技術士というように、労災防止、安全の専門家という位置づけの資格といえます。

もちろん別にこの資格がなくとも、会社で安全管理はできます。
というより、持っている人のほうが少ないはず。

私は、仕事で安全管理に携わり、やりがいも感じ、よりステップアップを目指して、この資格を取得しようと思い立ちました。

それが昨年のこと。

試験は専門科目は免除となっていたので、筆記の勉強は産業安全一般と法令の2科目です。
その後、面接形式の口述試験を経て、合格に至ったのでした。

実のところ、私は今まで、試験というもので、1つを除き、落ちたことがありません。
1つ落ちてるので、偉そうなことは言えませんけども。


落ちた1つとは、大学受験で、インフルエンザで高熱を発しながら受けた時です。
前日に点滴を打っていったのですが、全然ダメでした。
キャンパスを歩いている時、スピーカーを使って演説をしている学生運動家に、かなり苛立ったことを覚えています。

それは、ともかく。
それ以外の大学受験から、資格試験は全て合格しています。

その秘密という程大げさなものではありませんが、どんな勉強方法で、試験を突破してきたのかを書いてみたいと思います。

なお最後に、安全にこじつけます。

さて、まず前提をいくつか。

私の頭脳は、並程度です。
優れた記憶力はありません。そして文系脳でもあります。
何ら特別な能力はありません。

何がいいたいかというと、つまるところ、私のやり方は、誰でもできる方法ということです。

もう1つ。
私が取得した資格は、1級土木施工管理技士を始めとした仕事に関係するものです。
難易度は、さほど高くありません。
司法試験や司法書士、中小企業診断士、社労士といった難易度が高いものは、チャレンジしていません。

そういう意味では、勉強のやり方として、実績が薄いと思うかもしれません。
それは、まぁ、それでいいです。
難関試験合格については、きっと参考になる方が、他にいるはずです。

ただ、私がもし難関試験に挑む場合でも、同じやり方をすると思います。

前置きが長くなりました。

それでは、労働安全コンサルタントを例に、どのような勉強をしたかを紹介します。

この試験で何よりも困ったことは、それは参考書がないことでした。
マイナーすぎて、試験範囲さえわからないのです。

公で出ているものとしては、労働安全衛生コンサルタント協会が発行している、過去問だけです。
この過去問もさかのぼっても、5年分程度しかありません。しかも1冊1冊が馬鹿高いです。
困りました。

調べに調べ、テクノリアライズというところが、参考書と過去問を発行されているので、それを購入しました。
他の試験では、参考書と過去問を使った独学のみでしたが、今回は講習も受けることにしました。

技術士・労働安全コンサルタントの教育指導
テクノリアライズ
http://ancon-tec.com/


さて、講習については、知識の確認に役に立ちましたが、モノを言うのは、日々の勉強です。
そのため、日々の勉強方法を紹介します。

テキストと過去問が届いて、まず行ったことですが、それはパート分です。

今回は産業安全一般と関係法令の2科目でしたので、まず2つに割ります。
そして各科目についても、大体量が均等になるように分割します。
テキストでは、産業安全一般が3パート、関係法令が3パートとなるように分けました。

同じく問題集も、パート分けします。産業安全一般の上下と、関係法令の上下というように分けましました。

実は問題集は、文字通り本を分解しました。
これには理由があります。
問題集は、問題と解答が離れています。問題集と解答をバラしてしまうと、解答の確認に便利だからです。

問題集は2冊あったので、合計8つのパートにわかれました。

パート分けの理由は、1日の勉強量の目安とするためです。

テキストと問題集の1パートが1日分です。
今回はページ数にして大体50ページ前後。なかなかのボリュームであることに間違いありません。

まず最初は、これらを読み流します。
あまりガッツリ覚えようとしません。とにかく先に進めます。

問題集は、問題を読み、解答を読みます。
答えを解こうとはしません。


とにかく先に先に読み進めます。

しばらく読み進めるだけでも、苦労します。
慣れない専門用語もたくさん出てきますし、何より意味が分かりません。
時間もたくさんかかってしまいます。

それでも1日のパートをやります。
そして次の日は、次のパートに進みます。

テキストは6日、問題集は8日で1周します。

1周したらまた最初からになるのですが、ほとんど覚えていません。
また読みます。
ただ1つ、2つ頭に残ることもあります。
それでOKです。

これを1月ほど繰り返しました。

1月ほど繰り返すと、3~4周しています。
何となく頭に残るものが、ある状態です。

読み込むスピードも、当初より早くなります。
そして問題も解けるというより、解答を覚えてしまうものも増えてきます。

多少なりとも、勉強時間が短くなっていると思います。

この時点で、勉強方法に手を加えます。

今度は、本日のパートに加えて、復習も行います。

具体的に例をあげると、こんな感じです。

日程 復習 メインパート
0日目 第1章
1日目 第1章 第2章
2日目 第2章 第3章


単純に、量が倍になるわけです。
ちなみに問題集も同様です。昨日やったパートをやって、次のパートに移ります。

つまり同じパートを2日続けていくわけです。

なぜ復習をするかというと、記憶に定着させるためです。
記憶は覚えてから、短時間のうちに復習すると定着する率が高くなるそうです。


鉄は熱いうちに打つ。
記憶も新鮮なうちに、復習するのが大事なのです。

これも最初は時間がかかり大変です。
しかし一字一字しっかり読む必要はありません。
覚えている所は、流しましょう。

読み流せるところが増えると、しめたものです。
問題集も、問題を見た瞬間に、解説を含め正解がわかるようになるとしめたものです。

繰り返せば、繰り返すほど、学習時間は短縮します。
覚えようとしなくとも、記憶に残っていくのです。

あとは、これを試験まで繰り返すこと。
10周でも、20週でも、ずっと繰り返して、維持に努めます。

名付けて、

「ひたすら復習法」

または

「MBK(毎日、ばかみたいに、くりかえす)学習法」

です。


見ての通り、今適当に考えました。

労働安全コンサルタントの筆記試験は、10月にあります。
私は余裕を見て、4月くらいから勉強を開始しました。
そして連休明けには、大体覚えてしまいました。
残りは、ずっと記憶の維持のためのルーチンワークになりました。
ものすごく根気が要ります。

ね、効率が悪いでしょ。
でも、確実な方法だと思いませんか?

好きなアーティストの曲を何度も聞いていると、歌詞を自然に覚えますよね。
気に入った映画を何度も見ていると、シーンや台詞を覚えてしまったりしますよね。
繰り返せば、覚えてしまうのです。

この方法には、弱点もあります。

まずは、短期決戦には向いていないこと。
一夜漬けには使えません。

もう1つは、飽きること。
根気がなくては、続けられません。

長期の勉強において、最も障害になるものは、モチベーションの低下ではないでしょうか。

1年中勉強のことを考えているのは、気が滅入ります。
何より勉強そのものに飽きます。

そのためにはリフレッシュして、気分を新たにするというのもあるでしょう。

私もずっと勉強だけではありませんでしたし、遊びに行くこともありましたが、飽きの解消には効果は薄かったです。

飽きを乗り越えるには、決めたノルマをやり続けること。
たまにサボるのはいいですが、原則としてモチベーションに左右されずに、面倒でも歯を食いしばって、決めた量をやること。

飽きる頃には、斜め読みで確認程度しかやらないかもしれませんが、それでも構いません。
パラパラっと読み流しても構いません。
やることが大事です。

もし1日サボると、翌日も億劫になります。またサボった罪悪感を持ってしまいます。
それらの感情が、足を留める原因になります。

復習を、ひたすらに繰り返すこと。

これを試験日まで続けて、私は合格しました。

基本的に他の試験でも同様のやり方をしています。

効率は悪いでしょうが、結果は出している勉強方法です。

さて、最後に安全へのこじつけ。

安全活動は、一朝一夕ではありません。
いつも事故が起こるとは限らないからです。

また、安全対策の中には、作業の効率を妨げるものも少なくありません。

しかしたった1回試験に向けて勉強を続けるように、1度起こるかもしれない事故を防ぐために、あらゆる安全活動があるのです。

日々繰り返しです。
事故が起こらなくとも、保護具を着用し、安全装置を確認し、作業手順に従った作業を行います。

また事業者の立場や管理者の立場では、注意しても改善されないと思う方も多いでしょう。

1度や2度の注意では、改善されないのです。
組織としての体制作り、仕組作りも重要です。それと同じくらい繰り返し言い聞かせることも大事なのです。

一昔前は、シートベルト着用しない運転者も少なくありませんでした。
しかし取り締まりや、会社などでも指導の結果、着用率は向上しています。
繰り返しなのです。

繰り返しが習慣になります。
勉強も習慣作りです。毎日愚直にやり続けるとと、習慣になります。


合格に向けた習慣を作ってしまえば、あとは本番に臨むだけ。
試験会場にいる人たちの頭の良し悪しに、大差はありません。

合格不合格は、それまで培ってきたものと、運そして少しばかり解答センスが決めます。

参考になるかどうかは分かりませんが、私はこんな勉強の仕方で、合格を獲得しているということで。

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