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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

松岡修造、ヘレン・ケラー、松下幸之助の格言をこじつける。

      2015/06/08

格言や名言は、便利なもので、いかようにも解釈ができます。

その解釈の自由さを、安全衛生分野にも及ぼしたらどうなるかとうのが、格言でこじつける安全衛生活動です。

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Twitterで、一時期投稿していたのですが、多少なりとも反応があったのは嬉しい事でした。

さて、今回も3人の格言を取り上げてみたいと思います。

 松岡修造の名言
人もテニスも、ラブから始まる。
【解釈】

仕事もラブからです。ラブの対象は対象は、自分、家族、仕事仲間。 1人1人が、みんな怪我なく、無事に今日を終えさせるのが、愛情の表現なのです。

松岡修造さんが好きなので、またしても取り上げました。

テニスのスコア、0はラブというそうです。
試合がスタートした時、コートの両サイドにいる選手はともにスコア0から始まります。

これがテニスは、ラブから始まるというものですね。

人もラブから始まる、というのは何ともこそばゆい表現ですが、彼が言うとそれらしく響くものです。

仕事は人との関わりです。
接客がなく、直接人と接することはない仕事であっても、全く人と関わらない仕事はありません。
目の前に誰もいなくとも、最終的には、あなたの創りだしたサービスや製品が誰かの所に届き、その対価が自分の収入につながっています。

人との関わりには、会社の同僚、家族、さらには自分自身も含まれれるでしょう。

この人達へのラブが、根本にあるのです。

ラブを表す方法としては、贈り物や感謝の言葉を言うなどがあるでしょう。
しかしそうでなくとも、表現できるのです。

それは、怪我なく、病気なく無事でいること。
もっと言うと、悲しませないこと。

ただ当たり前の日常を作り出し、続けることは、簡単なようで、脆く崩れるものでもあるのです。
これは事故にあった人や、病気を患ったことがある人なら、分かるのではないでしょうか。

大げさなことかもしれませんが、怪我や病気をしないこと。
今あるあなたがずっと続くことへの期待。

関係が始まるラブは、まずはそんなところではないでしょうか。

 ヘレン・ケラーの名言
人生はどちらかです。勇気をもって挑むか、棒にふるか。
【解釈】

仕事を行っている時、保護具を着けたりするのは、場合によって手間になります。
手間を省かない実直な勇気が、人生を全うさせるのです。

ヘレン・ケラーは人生に対し、勇気を持って挑まれたのだと思います。
自伝などを読んでも、彼女が成し得たことは、想像を絶するものだっただろうと思います。

その彼女が、言う言葉ですので、必然重みがあります。

勇気を持って挑むか、棒にふるか。

棒にふるのは簡単な選択です。
結果として苦しみが待っていても、棒にふる行為は簡単です。

仕事でも、手を抜くのは容易です。
しかし結果に対しては、責任を伴うのは、言うまでもありません。

安全衛生で言えば、安全に関する対策を省くのは簡単な事です。
ヘルメットを着けない、安全帯を着けない、点検しない、作業手順を省くなど、仕事の効率を考えたら、省きたくなるのもあります。

しかし、もし事故が起こった時の責任は、自らに降りかかることを忘れてはいけません。

職場の雰囲気や、自分自身の甘さが危機感を薄くしているのかもしれせん。
危機感の薄さは、危険を小さくすることはありません。
常に事故の種を持ち続けています。

人生を棒に振るのは簡単です。

事故を防ぐには、自分自身の身を守るためには、周囲の雰囲気や自分の甘さに反発する勇気が必要です。
習慣を変えるには、強い意志と勇気が必要なのです。

しかしその勇気は、事故を防ぐ確率を上げてくれます。

棒に振るか、勇気を持って実直に律していくかで、人生は大きな岐路に立つのです。

 松下幸之助の名言
視野の狭い人は、我が身を処する道を誤るだけでなく、人にも迷惑をかける。
【解釈】

作業のショートカットや、保護具を着けないなど、目先の効率をとると、時として事故になります。 事故は自分だけでなく、周りにも迷惑になるのです。

理由の分からないことは、身が入らないものです。

なぜ行うのかがなく、ただ目の前の作業を行うことだけになってしまうと、誤った方法で行ったりします。

どうして手袋を着けるのか、保護めがねを着けるのか、スイッチを押す順番があるのかなどには、理由があるのです。

仕事で、より効率を上げるため、自分流を持ち込むなとは言いません。
しかし導入には、慎重な検討と影響も考える必要があります。

時として、安全な作業のために、効率を損なっているプロセスもあります。
あえて非効率的な作業になっていることもあるのです。

例えば、プレス機などで両手操作スイッチというものがあります。
これは、少し離れて並んだスイッチを、両手で同時に押さないと、プレスしないもので、手がはさまれるのを防止する安全装置です。

機械を動かすたびに、両手をスイッチに乗せなければならないのは手間ではあります。
とはいえ、片方のスイッチをテープなどで固定し、常時押している状態にしておき、片方だけのスイッチを押すといった改造するのはいけません。
空いている手が、プレスされる可能性があるからです。

安全は少し遠回りや、不便を生みます。
しかしこの手順を無視すると、危ないから含まれているのを知っておかなければなりませんし、作業者には教えなければなりません。

目先の効率を上げようと、ないがしろにすると、事故の確率を上げてしまうのです。

事故が起これば、自分自身が被害をうけるだけではありませんね。
会社も同僚も家族も、みんな影響を受けます。迷惑をかけてしまいます。

目先の作業だけでなく、作業や仕事全体、与える影響も含め考えると、自分が求められ、やらなければならないことも分かるはず。

身の処し方とは、自分自身の仕事の仕方、立ち居振る舞い全てです。
周りや先のことも踏まえた、身の処し方が、事故を起こさないためには、大切なことなのです。

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