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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

熱中症アプリ7つを1週間使ってみました

   

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7月末から8月初旬にかけて、かなりキツイ暑さになっています。
毎日のように35℃近くになり、群馬県の館林市では、最高気温39.8℃に達したとか。

昨年(平成26年)が比較的冷夏だったこともあり、かなり体にこたえます。
大阪では、昨年8月で35℃を越える猛暑日を記録したのは、0日だったとか。 今年は連日ですから、たまりません。

暑くなると、最も気にしなければならないのが、熱中症です。
7月27日から8月2日の週では、熱中症で搬送された方は、1万1600人になるとか。 熱中症により亡くなられた方も25人もおられるようです。

7月が比較的気温が低く、一気に暑さのピークが来たため、体が熱に順化せずというのが要因の1つですね。

熱中症対策としては、よく見かけられると思いますが、主に次のことです。

1.エアコンなどで適切な温度管理をする。
2.水分や塩分を摂る。
3.日陰などで休憩をとる頻度を増やす。
4.暑さのピーク時は、炎天下に出ない。

建設業では、炎天下だから作業を控えるというのでは、仕事になりません。
仕事は休めなくとも、休憩の頻度を増やすなどの対策はできるかと思います。

熱中症を防ぐためには、まず作業環境を把握することが大事。
黒球のついてWBGT計を備えるのが、最も的確なのは言うまでもありません。 しかしこのWBGT計は、安くないので簡単に買えないかもしれません。

そんな時、熱中症の危険度を把握するために使えるのが、熱中症対策アプリです。

これらのアプリはいくつかあるのですが、この1週間、7つのアプリを使ってみましたので、レビューしてみます。

なお、私はiPhoneを使用していますので、Androidでも同じアプリがあるかは確認しておりません。 もし気になるアプリがありましたら、使ってみてください。

index_arrow Yahoo! 防災速報

Yahoo!天気のスピンアウトアプリです。
熱中症だけでなく、地震や豪雨などの災害の速報を通知してくれます。

観測地点は、市町村単位で設定できますので、比較的近所の観測データを通知してくれます。 スマホの位置情報から、自動的に今いる地点のデータを拾ってくれます。
通知は、環境省発表データを使用しているようです。

熱中症については、暑さ指数(WBGT値)により、星4つまでで表示しています。
星3つが厳重警戒で、星4つが危険という扱いです。 危険になると、原則屋外での運動禁止とされています。

プッシュ通知を許可していると、星4つに達した時点で、通知されます。
もうこれ以上は、外にいないほうがいいよというお知らせになりますね。

このYahoo!防災速報は、熱中症より豪雨情報が役に立ちます。
1時間以内に大雨の可能性を知らせてくれ、雨雲レーダー予想のページにもリンクがあるため、事前準備が可能です。

index_arrow あなたの街の熱中症予防

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環境省がバックアップしているアプリなのかな?
docomoが提供しているアプリです。 三菱電機や花王、うるのん、フマキラーなどの協賛企業がついているようです。

アプリを立ち上げて最初に思うことは、広告がかなりうっとうしい。
ポップアップのお知らせも、熱中症対策云々にあわせて、あなたの獲得ポイントがどうだとか言われるのは、嬉しくありません。

広告を散りばめているのが、いただけませんが、アプリとしてはよく出来ています。

こちらも危険度を4段階表示になっています。
温度や湿度も見やすいですね。

観測地点は、位置情報データから現在地のものだけでなく、3地点まで登録できます。 住んでいる街と仕事先の街などが登録できますね。

プッシュ通知機能は、今回紹介するアプリで最も優秀ではないかと思います。
下から2段階目の「警戒」状態から、通知してきます。
「警戒」は、さほど気温も高くない状態ですので、午前8時とか9時とかに通知されてきます。

また雨の予想も通知してくれます。 「雨雲が近づいています」と知らせてくれるのですが、これはYahoo!の防災速報に軍配が上がるかも。

一応、このアプリでは、「頑張ってるけど、間違えることもあるよ」と言い訳しています。 これは、これで憎めません。

総合的に、かなり優秀なアプリだと思います。(広告のぞく)

index_arrow 熱中症アラート

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このアプリは、お天気ナビゲーターが作られているようです。

こちらも優秀なアプリだと思います。

場所の設定は、市町村単位ですが、登録できるのは1箇所だけです。
複数の場所登録や現在地での測定はしてくれません。

危険指数は、5段階で区切られています。
ホーム画面では、気温と温度、熱中症指数が表示されているのと、1日の熱中症指数が変動するグラフがあります。
これを見ると、午前7時の段階で、警戒を超えているのが分かり、うんざりします。

プッシュ通知は、どの段階で行えるかの設定ができます。
「注意」、「警戒」、「危険」、「かなり危険」のいずれの数値に達した時に、通知が行われるかを選べます。

ホーム画面には、必要最小限の情報が見やすく表示されているため、「あなたの街の熱中症予防」と同様優秀なアプリだと思います。

index_arrow 熱中症予防

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このアプリのホーム画面は、X軸に湿度、Y軸に気温を配置したグラフです。
気温と湿度の2つの要素で、危険度を5段階で分類しています。

他のアプリに比べると、見劣りする印象です。
現在がどの値なのか見づらい。 そして、温度湿度の値が動かせてしまうので、グラフの意味がなくなってしまうこともあります。

また計測地点は、市町村単位ではありません。
都道府県の内、代表的な市から選ぶことになります。そのため実際の温度等と、大幅に違う可能性もあります。

ただし、ホーム画面は他のアプリにはないユニークな形になっています。

index_arrow 熱中症警戒計・熱中症予報計

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製作者は、maibokuさんです。

熱中症警戒計と熱中症予報計は別々のアプリですが、同じ方からリリースされているので、まとめました。

このアプリは、市町村単位で地点を登録できます。
観測地点は、5つまで登録できます。

ホーム画面については、個人的に一番分かりやすく、好みです。
熱中症指数は、5段階で、最も上が「運動禁止」です。 ストレートですね。

暑さ指数がボーンと大きく表示され、比較的小さめに気温や湿度、WBGT値が表示されています。 暑さアピールのため、SNSへの連動もできます。

ただ、1つ残念なのは、プッシュ通知がないことです。
アプリを開かないと、現在の危険度が分かりません。

こういう天災などは、アプリを開かなくとも通知してくれるのが嬉しいなと思うので、この点が残念です。

熱中症予報計は、現在時間から24時間先までの、暑さ指数をグラフで見ることができます。 今日一日の暑さはどうかを確認したり、今夜の寝苦しさを見るのにいいかもしれません。

屋外での仕事、出かける用事がある場合は、非常に役立つと思います。

index_arrow 熱中症ナビ

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塩飴などを製造されているSARAYAが提供する熱中症アプリです。

最も凝っているアプリだと思います。 ただ、画面を開いた時に「熱中症ナビ」というイラストのホーム画面が出てきて、止まります。
熱中症指数などを見るためには、「危険度」のボタンを押す必要があります。
最初の頃は、どうしたものか分かりませんでした。

すぐに危険度画面が出てほしいです。
もう1つ残念なのが、プッシュ通知がないことですね。

それ以外では非常に凝っていて、クオリティが高いです。

「危険度」を表示する画面では、スロットのようになっています。
表示されるデータはWBGT値のみで、温度湿度はありませんが、分かりやすいです。

観測地点は市町村単位で、3地点まで登録できます。

熱中症ナビだけの特徴は、設定に身体作業強度と服装を選ぶことができることです。
作業の強度と、作業服が長袖なのか、つなぎ服なのかを選びます。
これにより、より実感に近い危険度を表してくれるのです。 非常にきめ細やかだと思います。

また、熱中症マンガ「アツいぜ!タクミさん」も面白いです。

塩飴の広告もありますが、画面も分けられているので、全くうっとうしさを感じません。

どちらかというと、作業者向けの熱中症アプリですね。

かなりクオリティが高いです。


 

以上、7つのアプリを、1週間以上使ってみた感想です。

個人的には、プッシュ通知があるものがありがたいです。 仕事中は、こまめにスマホに触れませんので。

プッシュ通知つきならば、「あなたの街の熱中症予防」と「熱中症アラート」が重宝します。 色々凝った作りで、分かりやすいのは「熱中症ナビ」かと思います。

それぞれ、多少の数値のズレはあるものの、おおむね同じような情報を提供してくれています。 このようなアプリを1つ入れておくだけで、休憩や水分・塩分補給の目安になりますので、おすすめです。

あ、うちの会社では、タニタのWBGT計を買いました。
黒球が付いているものとしては、安かったものですから。
さて、炎天下でどれだけ持ってくれるのか分かりませんが、現場での活躍に期待です。

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