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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

松岡修造、上杉鷹山公、ゲーテの格言をこじつける。

      2015/08/30

entry-384

格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。

今回は、またしても松岡修造の言葉を取り上げます。
また上杉鷹山公、ゲーテの言葉も取り上げます。

上杉鷹山公は、「為せば成る~」という有名なのではないのを取り上げています。

松岡修造の格言
100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、99回まで来ていても途中であきらめてしまう。
【解釈】

100回目で物事が上手くいくことがあるように、今まで無事故だったのに、100回目で事故にあうかもしれません。 成功も事故防止も続けることが大切です。

継続することの重要さを言われている言葉です。
カーネルサンダースも、KFCを成功させるまで、何度も事業を失敗してきました。

失敗したり、成果が見えない状態が続いても、諦めず継続することが、成功の秘訣と言えます。 もちろん、ただ続けるだけではダメで、失敗から学び工夫するのが大事ですけどね。

この言葉を逆の見方をすると、普段事故がなくとも、事故が起こってしまう構造に似ています。 99日間事故がなく、たまたま100日目に油断して事故防止を怠ってしまうと、そんな時に事故が起こってしまう。 100回目の当たりが良い物であるとは、限りません。

事故防止は成果が見えにくいものです。
なぜなら、何も起こらないことが成果だからです。

安全設備を取り除いたり、保護具を着けなくとも事故が起こることは少ないです。 しかし、事故防止対策を止めてしまうと、事故の確率がグンとあがるのです。

事故防止活動や対策は、続けることが大事です。 そしてそれには終わりがありません。

上杉鷹山公の格言
受けつぎて国の司の身となれば忘るまじきは民の父母
【解釈】

国は国民から成り立つように、会社も社員から成り立ちます。
経営者や事業者は、社員の身を守ることに責任を負います。
1人1人の社員は、彼らの親から預かっているということを忘れてはいけないし、悲しませてはいけません。

上杉鷹山公は、江戸時代の米沢藩9代目の藩主です。
困窮する藩の財政を立て直した実績を持ち、アメリカのケネディ元大統領が名前を上げたこともあります。 経営者の中で、鷹山公を尊敬する人も少なくありません。

鷹山公は若くして家督を継ぎました。 その時の決意を詠んだ歌が、この格言ですね。

国は領地だけではありません。そこに人がいてこそ国になります。
国を治めるのは、国民の命を預かること、守ることです。 国民の1人1人も、藩主も同じように親がいて、血が通っているのだと忘れてはいけません。 子どもが傷つくと、親は悲しみます。

これは現代でも同じ。 経営者や事業者は、社員を守る義務があり、責務があります。 事故を起こしてしまうと、社員が傷つき、時には亡くなります。 彼ら、彼女らにも家族がいるのです。家族が傷つけば、悲しみます。

家族を悲しませてはいけないという決意が、経営者、事業者には必要なのです。

ゲーテの格言
人はいかに遇されるかによって、それなりの人物になっていく。
【解釈】

安全が大切であるという教育や、事業者が誰も事故にあわせないという態度で接していくと、作業者も安全が大事だという意識が作られてくるのです。

ピグマリオン効果というのがあります。 これは期待されることによって、その期待に応え、成果を出す傾向があることの現れです。
近いものに、ホーソン効果というものもあります。 ホーソン効果については、褒める文化~でも、少し取り上げました。

ゲーテのこの言葉は、ピグマリオン効果やホーソン効果に近いものではないでしょうか。

人は他人から、どのように接せられるかによって、変わっていきます。 ダメだ、ダメだと言われ続けたら、心が折れ、何もできなくなります。 逆に、期待されると、その期待に応えるべく、実力以上の成果を出すこともあります。

事業者が率先して、安全教育を行い、安全の大切さを説き、自らも安全対策を徹底すると、社員も従っていきます。 社員にとって、自らの安全を守り、仲間の安全を守ることが当たり前になる文化が作られていきます。

事故を防止すること、安全を大事にすることは、社員を大事にすることに他なりません。 その態度は、社員にも伝わります。

社員を大切にする経営者、大切にしない経営者、どちらの方が居心地がよいか。 きっと多くの人の答えは、同じなはずです。

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