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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

作業前の準備体操は大事

      2015/10/05

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シルバーウィーク最中のある日、こんなことがありました。

朝、作業を開始して間もなく、1人の作業者が材料を持ち上げようとした時でした。急にその作業者が、苦悶の表情を浮かべたのでした。どうしたと聞いみると、どうやら材料を持ち上げた瞬間、背中に痛みが走ったとのこと。材料を降ろしても、背中は痛み続けています。

すぐに作業を止め、休憩所で休ませ、しばらく様子を見ることにしました。現場には湿布がなかったので、急ぎ買いに行き、彼の背中に貼り付けました。そのまま様子を30分を見ていましたが、回復する様子がなかったので、その日の作業は取りやめとし、病院で診察してもらうことにしました。ただ休日作業だったので、緊急病院に行き、診察に時間もかかってしまったのでした。

診察の結果、軽い症状だったらしく、翌日から少々の痛みは残っているものの、作業を再開したのでした。

背中に痛みを覚えた作業者の年齢は21歳。非常に若いです。普段から現場作業を行っているので、運動不足でもありません。それなのに、こんな症状が出てしまったのです。

どうしてかと考えたところ、その日はたまたま朝礼だけとし、ラジオ体操をしていなかったことに気づきました。
休みの日で、作業者も少なく、作業を早く進めたいからという理由で、体操を省略したのでしたが、これが裏目に出てしまいました。

朝の準備運動で、体をほぐすことは、怪我の予防になります。
頭では知っているけども、このことを痛感したのでした。


工場や大規模の作業場では、朝にラジオ体操などを行うのは多いでしょう。
しかし私の経験上ですので、これが絶対というわけではないのですが、少人数で、小さな工事現場では、朝礼も体操もなく、すぐに仕事を始めるということも多いようです。印象としてはダラっと作業が始まり、なんとなく終わるというものです。

若くとも背中を痛めたり、ぎっくり腰になることはあります。
作業前の準備体操は、ただの儀式ではなく、意味のあることのなのです。

index_arrowラジオ体操がもたらす効果

小学生の頃、夏休みの朝、ラジオ体操をしたはず。
ラジオ体操のメリットは、小学生の夏休みの経験から、誰でもできるということです。 これってとてもすごいことですよね。 少なくとも、日本で義務教育を受けた人は、日本全国どこへ行ってもできるのですから。

しかも、ラジオ体操はよく考えられていて、しっかりと体をほぐしてくれます。 血流を良くして、頭を冴えさせてくれます。準備運動としては十分なほどです。

私もよく朝ランをする前は、ラジオ体操で体をほぐしていたものでした。

最近では、ラジオ体操をしっかりやることでダイエットになるとかで、再認識されていますよね。

実は、仕事前にラジオ体操をすることは、メリットが大きいのです。

先日の怪我の時も、「なんで今日に限って、ラジオ体操をしなかったんだ」と後悔しました。 きちんと体をほぐしていたら、怪我は防げただろうに・・・

朝の準備運動は、大事ですよ。

ラジオ体操ですが、担当している現場では、前に立って行うのですが、人それぞれのやり方が気になります。

しっかりやる人もいれば、明らかに手を抜いている人もいます。後半のジャンプなんて、全然足が地から離れていない人もいます。
また、全然リズムから外れてる人もいます。これはこれで見ていて気になりますけど。

体操の時間なんて、ほんの5分もありませんよね。
仕事を始めるのに、この5分足らずを惜しむかどうかで、怪我の確率が変わります。

朝は準備などで忙しい時間だというのは確かです。その中での5分は大きいですよね。
されど、この5分を使うことで、怪我を防止できるのであれば、大きな意味があるのではないでしょうか。

たかが5分、されど5分。この5分をロスと捉えるのはなく、安全活動の一環、1日の仕事の準備時間の一部と捉えるかで、意味合いが大きく異なります。

事故を防ぎ、仕事を効率化するための、投資としてラジオ体操を行うのは、お釣りが来るほどの効果があると思いますよ。

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