今日も無事にただいま

「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

スルーされない安全掲示を作りたくて、安全のクイズを貼ってみた。

      2015/11/16

entry-463

工事現場でも、工場でもよく見かけるのが、安全掲示です。「安全第一」とか「安全は全ての優先する」などのスローガンは見たことがありますよね。

この掲示は、100年ほど前USスチールという会社で、初めて掲げられました。安全というものに意識のなかった当時では、これらの掲示は目新しく、作業者の目を引きました。「そうか、安全に仕事しなきゃ」と考える人もいたでしょうから、効果を発揮したのでした。

しかし、その効果は永続しません。
どんなに美味しいものでも、毎日食べていたら飽きてしまいます。
今、「安全第一」を掲げられても、どれほどの人が「よし安全に仕事しなきゃ」と意識を高めるでしょうか。

きっと、スルーでしょう。
ただのデザインになっているのではないでしょうか。

「安全第一」に限らず、安全掲示物は多数市販されています。
ミドリ安全や中災防のサイトでは、いっぱい販売していますね。

これらは目を引き、注意喚起に効果は発揮されます。
十分に意味もあります。

しかし私の経験では、やはり見て終わりとなっているケースが多いようです。

理想としては、

「見て、注意を引き、心に留める。そして行動に移す」

となって欲しいものです。

「見て、注意を引く」の先、せめて「心に留める。」まで、実現したい。

今、担当している現場では、そんな試行錯誤で掲示物を作ったりしています。

今回は、ちょっとこんな掲示物を作ってみましたという紹介です。

index_arrow掲示物の前でちょっと足を止めさせたい

掲示物の役割は、作業者に目に触れさせ、安全意識を高めるためのものです。
これらの掲示物を貼り出すことは、内外に安全に努めているアピールにもなります。

うがった見方をすると、安全掲示物を数多く貼りだすことは、「安全ちゃんとしてます」というアリバイ作りになるとも言えます。
事故が起こったとしても、ちゃんと掲示物を貼って、注意させていましたよとも、言える。
さすがに、こんな言い分は通らないでしょうけど。

とは言うものの、掲示物を張り出すことで、安全管理をやった気になるというのはあるのではないでしょうか。
私も安全管理を始めたばかりの頃は、やみくもに掲示物を作り、貼ることでちゃんとやった気になっていました。
でも貼るだけでは意味がないんですよね。

全然貼らなくてもいいのかというと、そんなこともありません。
やはり安全掲示物は、少なからず安全意識を高めるのに効果があるからです。

貼るからには、目を引かせたい、いったん足を止めさせたいと考えたのが、クイズを出してはどうかというものです。
テレビ番組では、まだまだクイズ番組が多いです。クイズ番組ばっかりという賛否はあるでしょうが、まだまだ人気です。

また問題を出されたら、反射的に答えを考えてしまいます。
ほんの少しでも足を止めさせることができるのではと思ったのです。

こんなことを考え、安全に関するクイズを作って、掲示したのでした。
クイズの内容は、現場で特に危険だと思うことをピックアップしました。

今回の現場は、非常に狭いのですが、場合によってはショベルカーが2台行き交うことも予想されました。
ショベルカーの間を縫って作業者が仕事するのですから、接触の危険があります。

また掘削した穴にショベルカーが近づき過ぎて、転落することも危なさそうです。

というわけで、ひとまずこの2つについてクイズを作ってみました。

それがこれらです。

チープですか? それはまあ承知しておりますので、いいのです。

ちなみに答えはありません。
自分ならどうしようかと考えてもらうことに、意味があるからです。
そこまではやっていないのですが、KYや安全教育の時に、答えを出し合って、具体的行動にするのもいいかもしれません。

作業場に貼りだしたところ、何人かが掲示物の前で足を止め、見ていました。
どのように映ったのか、どのような答えを出し、行動に移ったかのかはわかりませんが、少しでも頭に留まっていればいいなと思います。

クイズは、同じクイズばかりだしては意味が無いので、仕事内容に応じて変えていく必要があります。 クイズを作る方は、かなり大変なことには違いありません。

クイズを考えるためには、現場の状況を知らなければなりません。
どこに危険があるかに敏感でなければなりません。
残念ながら、事務所にこもっていては、作れません。作れたとしても、実情と離れたものになる可能性があります。

安全クイズは、一つの試みです。
効果が抜群とは言い切れないのですが、もし興味があれば、チャレンジしてみてはいいのではと思いますよ。

iQiPlus

 - ○現場の安全