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瀬戸内寂聴の格言、『潜夫論』、古代ギリシャの言葉からこじつける

      2015/11/24

entry-469

格言を使って、安全関係の小話にしていくシリーズです。
朝礼やミーティングなどで、使えたらいいなと思います。

瀬戸内寂聴さんの言葉などを取り上げていますが、これは事故の本当のところだろうなと思います。
そして、安全も段取りが大切であり、全員が居力していくことを考えさせられる言葉も取り上げます。

 瀬戸内寂聴 の格言
人は、不幸のときは一を十にも思い、幸福のときは当たり前のようにそれに馴れて、十を一のように思います。
【解釈】

事故にあうと、その悲劇に心が打ちのめされ、強く反省と後悔を感じます。しかしずっと事故がないと、それに慣れてしまって、安全対策をおろそかにし、危険を冒すことも少なくありません。

瀬戸内寂聴さんは、なかなかアップダウンのある人生を送ってこられたようなので、この言葉が非常に重く感じます。

人間は今の状況に対して、強い思いを抱きます。幸せな時には、この上ない絶頂を感じますが、一度不幸になると、悲劇の主人公となります。

事故が自分の身に降りかかったり、身近な人が事故に巻き込まれるようなことがあると、もうこれ以上ないというくらいの不幸を感じるでしょう。
しかし、それは長く続くでしょうか?
幸福を感じる時間も不幸を感じる時間も、一時のものです。時間とともに、慣れ、そして忘れていくのです。

安全は、降りかかる悲劇と不幸を防ぐためのものです。
事故が起こった直後は、力を入れるものの、何年も事故に縁がなければ、おろそかになります。
それどころか、規則違反などを含めた危険行為も行います。

常に頭の中に事故の悲劇を置いておけとはいいませんが、悲劇を生み出すことは防ぎたいものです。

 『潜夫論』 の格言
一夫耕さざれば天下必ずその飢を受け、一婦織らざれば天下必ずその寒を受ける。
【解釈】

安全な職場づくり、事故の防止は、全員で行うものです。
1人が安全を疎かにすると、他の人もそれが広がり、事故になることがあります。事故は、ほんのちょっとした些細な事から芽生えることもあるのですから、まずは自分から行うことです。

多くの人が働く職場では、1人くらいが手を抜いても大勢に影響がないように見えます。
しかし、その1人を皮切りにして、また1人、さらに1人と広がると、仕事は回らなくなります。

そのきっかけは、たった1人から始まるのです。

安全活動も同じです。
どんなに安全を徹底させようとしても、1人がおろそかにしていると、周りも真似をして、手を抜いていきます。
1人の違反は、全体に不安全となるのです。

全体の安全のためには、まずは自分がしっかりとヘルメットの顎ひもを締めることからです。

 古代ギリシャのことわざ
始めは全体の半分
【解釈】

最初に準備すること、段取りを整えること。これが仕事を確実に進めることに重要なことです。
この「始め」の準備には、安全対策も含まれます。
もし事故がおきれば、仕事の残りの半分がうまく行かないだけでなく、全てを失うことになりますね。

仕事は段取りが重要と言われます。段取りが8割という本があったような。
実際に着手する前に、計画や人員、予算、根回しなどをしっかり整えておけば、あとは舗装された道をあるくようなもの。よほどの不測の事態がない限り、大きく予定が狂うことはありません。もちろん実際にやってみて、問題が見つかることがありますが、それは臨機応変に対応する「残りの半分」のことです。
「始め」の段取りの中には、安全に仕事をするための準備も含まれます。
そもそも安全に仕事が出来なければ、仕事を全うすることもできません。事故が起これば、仕事は中断します。

安全はルールを定める、準備を整えることです。
そしてあとは、きちんと実行することです。

安全をおろそかにすることで、損なわれるものは「全て」なのです。

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