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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

アップデートする保護具

      2016/05/15

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先日、日本労働安全衛生コンサルタント会の機関NO.118号を読んでいたら、保護具についての記事がありました。

タイトルは「知っていますか?今注目の安全衛生保護具」というもので、労働安全・衛生コンサルタントの田中通洋先生が執筆されています。

この記事では、保護具の中でも保護手袋を紹介されています。
保護手袋というと、まず思い浮かぶのは軍手、ゴム手といったものではないでしょうか。これらは作業を問わずよく使用されます。

より手を保護するものとしては革手袋があります。さらに保護具としての手袋としては、振動作業時に使用する防振手袋、電気を遮断する絶縁手袋、薬品などを通さないゴム手袋などをあります。

このあたりが一般的な保護具としての手袋だと思います。

ところが、保護具としての手袋は改良を重ね、用途に応じて種類も増えているのです。

記事で紹介されている例をあげると、手の切創防止のために金属繊維で作られた手袋などがあります。いわば鎖帷子の手袋版といったものです。同じ目的で非常に丈夫な繊維であるパラ系アラミド繊維でできたものもあるようです。

また手の挟まれを防ぐために手甲ガードや指先だけガードするものもあるようです。さらには手のひら部分がゴムコーティングされ滑りにくくなったものもあるようです。

もはや単純なゴム手の範囲では収まりません。
作業内容に応じて、何を使うのかは選択できるようになってきたのです。

保護具の進化は手袋に限りません。
他の保護具も改良を重ねています。

最近は認知度も上がり、普及してきたのはハーネスタイプの安全帯ではないでしょうか。
胴ベルトタイプよりも墜落時の衝撃を和らげてくれるので、鉄骨鳶さんを中心に広がりつつあります。

またヘルメットも衝撃吸収ライナーが発泡スチロール製からハニカム構造になっているものも出てきているようです。

保護具メーカーは日々改良を重ね、安全性と利便性の向上に努めているのです。

index_arrowアメリカでは保護具基準が強化

最近アメリカでは、保護具についての法改正がありました。
現時点では日本とは関係ないのですが、こんな流れもあるよと紹介してみたいと思います。

アメリカの労働安全衛生庁(Occupational Safety and Health Administration:OSHA)は、安全衛生を統括し、日本で言うところの安全衛生法に司っています。

そのOSHAで、最近目と顔の保護具についてルールを強化しました。目と顔なので、具体的にはヘルメットと保護メガネについてのルールになります。

OSHA:Eye and Face Protection

OSHA publishes Notice of Proposed Rulemaking updating a National Consensus Standard in its Eye and Face Protection Standards 

具体的の変更点をまとめると2点のようです。(ただし理解が至ってないかもしれませんが)

・保護メガネはこめかみも守るように柄を太くする。
・顔全体の保護のために保護メガネと保護面を合わせる。二重保護とする。


顔の両サイドの保護範囲を広げ、全体の保護を強化するようです。
なかなか徹底した防御になりました。

保護メガネとバイザーですから、顔への飛散物から守るためのようです。

もちろん日本ではない話なので、関係ないですけれども、もしかすると何年か先に日本でも同じような規制が出てくるかもしれませんね。

保護具は日々改良され、関連法令もアップデートされます。
しかしどんなに良い物ができて、規制が強化されても、最終的には作業者が正しく使用されなければ、どうしようもありません。

保護具は身を守る最後の砦です。
最後の最後は自分で自分を守るしかないのです。

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