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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

フォークリフトと若い命

      2015/05/30

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先日、私の近辺で痛ましい事故がありました。

詳細については少々ぼかしますが、簡単に事故をまとめると、次のようなものです。

被災者A君は10代の男性。家は自営業を営んでおり、フォークリフトは家に近接する作業場に置いています。A君は以前よりフォークリフトの操縦の仕方を教えてもらって、乗っていたそうです。

休日にA君が、仕事とは関係ない家の手伝いをしていた際にフォークリフトを使用していました。荷を載せて坂道を下るために、後進していたところバランスを崩し、フォークリフトが転倒しました。A君はバランスを崩した時に逃げようとしましたが、運悪く下敷きになり、被災しました。すぐさま病院に運ばれましたが、数日後亡くなりました。

この事故の型としては「転倒」、起因物は「フォークリフト」に分類されると思います。

フォークリフトは、製造業や運送業に限らず、物を運ぶ業務ではほぼ確実に使用されていると思います。使用しているところが多ければ、その分事故も多く、平成24年のデータでは、死傷者は1982人、死亡者は34人にものぼるようです。

フォークリフトは安衛法上の分類では、車両系荷役運搬機械等となります。やはり事故が多いんでしょうね。取り扱いには、かなり細かい制約が規定されています。
実際に運転する場合の規程もたくさんありますが、何よりも有資格者に運転させなければならないというのが重用です。

フォークリフトは車体重量1トン未満の運転をする場合は安全教育を受けなければなりません。
また1トン以上の運転は技能講習を受講しなければなりません。

 この事故の原因は、こんな事が考えられそうです。
  1. 無資格者に運転させていた。
  2. 車体の適切な保管をしていなかった。業務外での使用を黙認していた。
    (運転席を離れた時の措置が十分ではなかった。)
  3. 作業計画、作業指揮者、誘導者を配置していなかった。
  4. 転落防止措置をとっていなかった。


どの項目も日常さほど気にせず、作業していることではないでしょうか。
普段なら、何てことないことでも、事故につながってしまいます。
 
機械は使い慣れても舐めていると、大きな事故になります。
使用者もですが、事業者も気を引き締めなければなりません。事故は当人や周りの人たちに、後悔ばかりを募らせます。

うちの会社もフォークリフトを所有していますが、全員が気を引き締めていこうと思います。
 
そういえば、私は昔ダウンタウンの松本さんと構成作家の高須さんがやっていた「放送室」というラジオが好きずっと聞いてたことを思い出しました。
高須さんの幼なじみが八百屋(?)を営んでおり、ある日卸売市場でフォークリフトを運転していたところ、エレベータの扉に接触、そのまま転落し、亡くなられたそうです。
その後、高須さんがお葬式で地元の同級生とあれこれ話したとか、何年か後に松本さんがお墓参りに行った等のエピソードも話されていましたが、事故そのものは痛ましいものだったと思います。

10代とまだまだ若く、とても痛ましい事故です。親御さんの気持ちを思うといたたまれない気持ちになります。

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