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運転士、運転中に熱中症か、交代で列車遅れ

      2016/07/31

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今年の夏は、例年以上の猛暑になるだろうと予測されています。
暑い夏は、熱中症の危険が高まります。

熱中症によって病院に搬送される人、場合によっては命を落とす人が増えてくるのではないかと思われます。
7月後半から9月半ばにかけて、十分に対処しなければなりません。

7月の上旬から気温が30℃を超える日が出てきました。
そして熱中症で体調を崩す人も出てきたのでした。

多摩都市モノレールで、熱中症で体調を崩し、運行に影響する事例がありました。

今回は、この事故の原因を推測し、対策を検討します。

index_arrow事故の概要

事故の概要について、新聞記事を引用します。
なお、紹介したいのは事件そのものですので、被害者名などは割愛しておりますので、ご了承下さい。
引用の下に、元記事へのリンクを張っております。

運転士、運転中に熱中症か、交代で列車遅れ 多摩都市モノレール (平成28年7月1日)

多摩都市モノレール(東京都立川市)は1日、男性運転士が列車を運転中に熱中症とみられる症状を訴え、一時運転を見合わせたと発表した。運転士が交代して運転再開したため約30分遅れたほか、他の列車も遅れ、約4400人に影響した。

同社によると、1日午後5時35分ごろ、甲州街道-万願寺間を走行中の運転士が無線で体調不良を訴えた。運転士は万願寺駅に到着後、救急搬送され、脱水症状があり熱中症の疑いと診断された。

産経新聞

この事故の型は「異常な環境」で、起因物は「熱」です。

この事故は、モノレールの運転者が熱中症で体調を崩したものです。
運転者の搬送や別の運転者と交代のため、一時運転が中止され、列車の運行に影響が出ました。

搬送された運転者は、脱水症状があったものの、命には別状はなかったようです。

それでは、原因を推測していきます。

index_arrow事故原因の推測

熱中症になる原因は、気温や湿度が高くなり、水分や塩分などの補給が十分でないことです。
また急に暑くなった日は、体が暑さに慣れていないため、汗が上手にかけず、体温調整ができず、熱中症になりやすくなります。

モノレールの運転席は、客室からも見えるため、水筒などを持ち込んだりするのは難しいのでしょうか?
分単位、秒単位のスケジュールなので、運転中は水分補給出来なかったのかもしれません。

また、エアコンがかかっていても、強い日差しを浴び続けると体温が上がるので、関係があるかもしれません。

それでは、原因を推測をまとめてみます。

強い日差しを浴びて、運転席が高温だったこと。
水分や塩分の補給ができなかったこと。
体調不良だったこと。

それでは、対策を検討します。

index_arrow対策の検討

熱中症の対策で最も大事なことは、日頃の体調管理です。
寝不足や二日酔いなどは、要注意です。

また仕事中も水分や塩分の補給が重要です。屋外作業よりも汗はかかないとはいえ、気づかない間に体内の水分は蒸発していきます。
こまめ、少なくとも1時間に1回程度は水分を補給したほうがいいでしょう。

運転者さんなので、補給しづらい環境かもしれませんが、必要な措置と言えます。

さらに運転席のエアコン調整を行い、暑さ対策が必要です。ただし、あまり温度を下げ過ぎると、温度差で体調を崩す原因となるので、注意が必要です。

対策をまとめてみます。

日常の体調を行う。
1時間に1回程度は水分と塩分補給をする。
作業場を適正な温度管理する。

熱中症で体調を崩したら、軽症だと思っても病院に行き、診察を受けましょう。
回復したと思っても、後々症状が悪化して、死亡することもあるので、気をつけましょう。

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