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脚立やはしごの低所からの墜落に注意しよう

      2016/09/01

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事故の中で、最も多いのが、墜落・転落による事故です。これらは高いところから落ちるという事故です。
高所から落ちるということで、地上や床に体が叩きつけられて、大怪我や命を落としてしまうのです。

平成27年度の労災による死亡者数は972人でした。
この内、墜落・転落で死亡した人の数は、248人で約26%です。つまり業務上で亡くなった方の内、4人に1人が墜落・転落で亡くなったということです。

墜落・転落した場所で多いのは、足場や屋根の上などが多数を占めます。
その中で見過ごせないのが、はしごや脚立からでも命を落とすケースがあるということです。

少し古いデータですが、平成18年でどこから墜落したのかをまとめたところ、はしごからは7%、脚立からは4%の割合を占めているようです。
侮れない数字だといえます。

足場を組み、作業床を設けなければならないのは、地上から2メートル以上の高所です。
これ以上の高さでは、枠組足場や単管足場などを組まなければなりません。

では、2メートル未満の高さではどうするか?
はしごや脚立などを使用することか多いでしょう。

先ほどの脚立からの墜落・転落事故が4%を占めているというものの多くは、2メートル未満の高さからの事故ということといえます。

低所からでも、墜落すると骨折することもあります。
そして、頭を打つと命に関わります。

index_arrow 1メートルは、一命とる

こんな言葉があります。
「1メートルは、一命とる」

1メートルの高さからでも、十分命を奪うことがあるということです。
この高さで使用する脚立などでの使用には注意が必要です。

はしごや脚立を購入すると、取説がありますので、これらを守る必要があります。
メーカーである長谷川工業では、HPで正しい使い方を紹介しているので、参考になります。

それらを参考にして、はしごと脚立の使い方をまとめてみます。

はしごの使い方

(使用時の注意点)
・立て掛け角度は75° 補助者が支える。
・屋根や上階にはしごを立て掛ける時は、突き出し60cm以上。
・上の踏さんから2段から3段突き出す。
(ダメな使い方)
・はしごの範囲から、身を乗り出さない。
・はしごの上で押したり、引いたりの作業はしない。
・足元に滑りやすいものを置かない。
・立て掛ける時、寝かせ過ぎたり、立て過ぎたりしない。

現場パトロールでよく見られるのが、2階などにはしごを掛けて昇降している時、上部の突き出しが短いということです。上階の床から少なくとも60センチ以上、だいたい踏さんが2段から3段を出さなければなりません。

なぜ60センチ以上かというと、階段から降りる時、乗るときの手を掛けることができるからです。

突き出しの長さは注意です。

脚立の使い方

(使用時の注意点)
・脚立のむきは、踏さんが作業面と並行になるようにする。
・開き留め金具を確実にロック
・天板の2段目、3段目以下の踏さんに立ち、すねなどを踏さんに当てて安定させる
(ダメな使い方)
・天板には乗らない、またがない、座らない。
・脚立の左右に身を乗り出さない。
・はしごとして使用する場合は、向きに注意。

脚立を伸ばして、はしごに使えるものがあります。この場合、表裏に注意しましょう。

脚立で注意が必要なことは、7尺や8尺の脚立を使う時、2メートル以上の高さに立って使用してはいけないということです。(昇降で使用するのは問題ありません)
2メートルを超えると、手すりなどを備えた作業床を設けなければなりません。

そのため使うなら、踏さんの下から6段目までとしましょう。7段目には「使用禁止」と表示するのがよいですね。

脚立では、脚立足場というものがありますが、これば別の機械にまとめまてみます。

2メートル未満の低所からも、墜落すると命にかかわることがあります。
これらの事故を防ぐためには、脚立などの使い方に注意が必要ですね。

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