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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

化学物質のリスクアセスメントの見積もりには注意

      2016/09/13

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化学物質のリスクアセスメントの法改正箇所についてまとめてみました。
法的には、今後義務付けられたことは明白なのですが、問題なのはどうやっていけばいいのかです。

化学工場などでは専門家や作業環境測定士などが在籍していることもあり、かなり綿密なリスクアセスメントを行うことができます。
問題は、小さな工場や製造業以外で調査対象物資を取り扱う場合です。

このような事業者では、化学物質を取り扱うけれども、調査が十分でないところも多いのではないでしょうか。
リスクアセスメントをやらなきゃいけないことになったことは知っているけど、どうやればいいのかが分からない、そんな悩みを抱えているところも多いと思います。

私も化学物質のリスクアセスメントについて、関わる可能性もあるので、コンサルタント会のリスクアセスメント研修を受講したのでした。今回のメインテーマは、化学物質のリスクアセスメントということなので、丁度いいと思ったのでした。

研修そのものについては、何というかあまり身にならなかったというのが正直なところです。
講師の先生は、とある独立行政法人の研究院の方でしたが、話す内容が整理できていないようでした。

大雑把には理解しましたが、、、という感じです。
ひとまず流れは把握しましたが、肝になる部分は難しいですね。演習があったのですが、グダグダのまま終わっていました。

さてこんな研修ではありましたが、リスクの見積もりで気をつけるべきポイントがありました。
今回はそのお話です。

化学物質のリスクアセスメントでポイントになる、一番難しいことは、リスクの見積もりだと思います。

危険源は特定できたが、どれほどの危険があるのか、ばく露量はいか程かを決めることです。
このリスクの見積もりによって、軽減対策が決まります。軽減対策によってはコストや対処にかかる時間が決まります。

一番正確にばく露量などを計測するのは、測定です。
作業環境測定や個人サンプリングなどになりますが、これが正確に測れます。しかし費用が結構かかります。

実測しなくとも、ある程度の測定値を計算する方法などもあります。
測定するより、コストは多少低く抑えられますが、専門的な知識が必要になります。ちなみに推測値を計算してくれるネットサービスもありますが、英語です。

コストも掛けられない、専門知識(英語力)も乏しいとなると、次に使えそうなのが、コントロール・バンディングというものです。

コントロール・バンディングは、厚生労働省が提供しているサービスです。
化学物質名や使用条件などを入力すると、危険度などを表示してくれます。

コントロール・バンディング

こう見るとコントロール・バンディングはとても便利です。
低コストで専門知識がなくとも使えそうです。

ところが、欠点があります。

それは、結果がかなり大味ということです。
表現を変えると、かなり大げさな結果が出てしまうということです。


例を挙げると、雑巾にエタノール染み込ませて、テーブルを清掃する作業があったとします。
エタノールはSDSの対象物質ですが、アルコールですのでアルコール消毒でよく使われています。

コントロール・バンディングでエタノールの取り扱いを入力すると、結果として局所排気装置を取付けなさいと出てきたりします。

たかがアルコール消毒で局所排気装置は、かなり大げさなものになります。
費用対効果的に釣り合いません。

しかしコントロール・バンディングは、より安全策をとらせるので、どうしても費用対効果に合わない対策が提示されるのです。

コントロール・バンディングは簡単に使えます。
しかしその結果は、実際の状況にあったものではないので、そのまま鵜呑みにすることはできません。

結果を踏まえ、現実的な対策を検討することが大切なのです。

結局のところ、研修でも測定しないと正確な見積もりができないし、対策の検討ができないということでした。

化学物質のリスクアセスメントは、コントロール・バンディングなどを活用とすると容易にできます。
しかし、その結果は現実に合っていない可能性があるので、注意が必要です。

今回の研修で強く感じたのですが、コンサルタントなどになると人前で話す機会が増えます。
講演や研修をすることも多くなります。

講演などでは作りこまれたパワーポイントを映し出されます。
内容はさすがに専門的な内容が盛り込まれています。
しかし肝心の話がグダグタというのがとても多い。
スライドに書かれていることをぼそぼそ話す、など眠くなるだけです。
きっと準備としてはスライド作りだけで、実際に話す練習をしていないのでしょう。
圧倒的に練習不足が感じられます。
まあ9割はこんなのですけどね。

話す機会が多い職業なのですから、プレゼンテーションとかの研修をすればいいのにと思うんですけどね。
下手な講演、研修は時間の無駄ですよ。

私も特別教育や研修を行う機会が多いです。
パワーポイントは別の人が作ったものをアレンジしたり、自作したりします。
そして必ず本番前には練習をします。

人が作ったパワーポイントは通しで練習しないと、流れがわかりませんので、何度も通しで練習します。
オンデマンドの研修は、パワーポイントを自作してから、本番まで時間が取れないことが多いのですが、一度はリハーサルします。これは自作しているので、ストーリーの流れは把握しているからできることですが。

最後の最後は話が逸れてしまっていますが、人前で話すときは練習するのが大事ですよ。

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