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「『いってきます』といった人は『ただいま』と言う義務がある。労働安全コンサルタント角田淳による、安全衛生で使えるアイデアや教育ツールのご紹介

マスクと熱中症

   

近年は、5月に30℃を超えることも珍しくなくなってきました。
 
気温が急上昇すると注意しなければならないのが、熱中症です。
 
熱中症については、毎年注意が払われています。
また熱中症対策に関する情報に触れる機会も増えてきています。
研修を受けたという方も多いのではないでしょうか。
 
(今年予定されていた熱中症研修は、キャンセルになったりしたのですが。)
 
今年の夏は、昨年までと比べて、熱中症対策も若干の配慮が必要になりそうです。
それは、マスクが手放せない夏となるからです。
 
新型コロナウイルスにより、緊急事態宣言は緩和の方向に進んでいます。
 
(5月14日の時点では、39の県で緊急事態宣言の解除が検討されています。
 また、大阪なども独自基準をもとに、段階的な自粛緩和が検討されています。)
 
緊急事態宣言は解除されますが、まだ感染が収束したわけではありません。
そのため、100%半年前と同じ生活を取り戻すことはできません。
しばらく、それがいつまでなのかは分かりませんが、感染予防に努めることが求められます。
 
厚生労働省が新しい生活様式というものを紹介しています。
 
 
 
 
 
 
  1. 三密(密閉・密集・密接)を避けること
  2. 咳エチケット(マスク着用など)
  3. 手洗い・うがい
  4. 不要不急の外出を控える
仕事も通常に近い形で再開されますが、これからの時期は熱中症対策も忘れてはいけません。
 
何より、マスクを着けたままで仕事をすることが求められます。
マスク着用と熱中症対策の間で、折り合いをつけていかなければなりません。
 
マスク着用と熱中症の関係ですが、今の関係性はなさそうです。
そのようなデータがありません。
 
中国では、マスクを着用したままで体育の授業を受けていた生徒が亡くなったとの報道がありました。
これはN95マスクという高性能マスクで、通気性が非常に悪いものです。
そのため十分に酸素を取り込めなかった等の原因が考えられます。
 
新型コロナウイルスの前線で戦われている医療関係者以外は、N95は不要です。
それは医療関係者に使ってもらってください。
 
仕事する上では、サージカル、または布などで対応できます。
 
さて、マスクによって熱がこもり、熱中症になりやすいのではとの話もありますが、
それを理由にマスクを外して仕事をするのは、少なくとも今年に限っては、避けるべきでしょう。
 
では、どのように対策するかというと、基本的には例年行っている対策です。
 
ただし、マスクを着用していると、汗などで不快感が増すのも確かです。
そのため休憩の頻度を多くするなどの配慮をしていきましょう。
 
熱中症への基本的な対策について、まとめてみました。
 
PDFにもしているので、ダウンロードして使っていただいても構いません。
 
熱中症対策の基本的対策をまとめると、次のとおりです。
 
1.栄養バランスのとれた食事を、しっかり摂る。特に朝食は食べる。
2.始業前に体温を測る。昼休憩時も測る。
3.WBGT値管理を行う。
4.こまめに休憩をとる。
5.ファン付作業服や、冷却ジェルなどの冷却グッズを使用する。
6.こまめに水分と塩分をとる。
7.睡眠を十分にとる。
 
その他、緊急時の対応や体制を整えたり、教育を行うなどもありますが、
日常的に行うものをまとめると、以上の内容です。
 
5月は、まだ本格的な暑さに体が慣れていません。
例年、救急搬送される方も増えてくる時期です。
 
しかし今年は今の時期から、本格的な熱中症対策を行いましょう。
 
なぜなら、それが医療体制に対して、協力になるからです。
 
新型コロナウイルス対策で、医療体制には余裕がありません。
私たちがそのような医療体制、医療関係者に対して、どんな協力ができるでしょうか。
 
それは怪我をしないこと、病気にならないことです。熱中症にならないことです。
怪我や病気になると、手を取らせてしまいます。
 
熱中症にならないことは、間接的ですが、協力になるのです。
 
残念ながら、熱中症を100%防ぐのは、不可能です。
体調なども日々変化しますから、発症する時はしていまいます。
 
しかし対策を徹底することで、発症の可能性を低くできます。
新型コロナウイルスの感染予防もできます。
 
医療体制は、精一杯戦われていますが、限界があります。
私たちは私たちのフィールドで、安全で健康的な業務を徹底して、協力しましょう。
 
緊急事態宣言が解除されても、新型コロナウイルスとそれ以外のリスク対策を徹底して、一緒に乗り切っていきましょう。
 
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